大正浪漫譚 【大正浪漫譚・長崎編】坂の上で猫が鳴く ー 境界の街・丸山
薄暗い夕方の坂道の上から猫が鳴いていた。少し近づいてしゃがんでみると、ごろごろと転がりながら甘えてくる。長崎の猫は随分愛想が良い。「人に慣れてるねえ」「腹たっぷたぷだもんな。近所の人から飯貰ってるんやろな」重厚な洋風建築の交番の建つ丸山町は...
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